今は年商約30億円を売り上げるというレディースアパレルECサイトでも業界トップのGRLを運営する株式会社Gioですが、その経営者はもともとはフリーマーケットなどで商売をしていたという経験の持ち主だということです。フリーマーケットで得た様々な知識を株式会社Gioの経営や商品展開に活かしているということですが、いったいどのような点を活かしているのでしょうか？フリーマーケットといえば、商品を売る人と商品を買う人がとても近いという特徴があります。近いために、どのような商品を選ぶのかということが分かりやすく、買う人が欲しいと感じるものをいち早く知ることができます。欲しい商品は早く売れる。逆に言えばほしくないものはいつまでも売れ残るということが起こります。株式会社Gioはこの市場のニーズを把握して、ユーザーが欲しいものを素早く提供することで、成長をしてきた企業です。この市場のニーズを把握するために、株式会社Gioは商品を販売するターゲットを絞り込むという戦略を取っています。
株式会社Gioが運営するGRLのターゲット層は10代～20代の女性とかなり限定的ですが、限定することでそのターゲット層が欲しいものだけを的確にそろえ、売り切ることに成功しているということが出来ます。株式会社Gioはさらに、ターゲット層の購買動向についてもしっかりと把握しています。フリーマーケットのように直ぐに買えることを希望するユーザーに、通販で商品を提供するためには、スピード感がある取引が必要であるということを株式会社Gioは知っているということになります。そのために、株式会社Gioはデータ管理などを社内で行い、受注データが素早く物流や売上を管理する部門に送り込むシステム作りを行い、4日以内に納入が出来る態勢を整えています。
フリーマーケットで得たさまざまな市場ニーズをしっかりとECサイトに反映したことが、この株式会社Gioが大きく成長している理由ということになりますね。フリーマーケットとECサイトというと大きく違う業態と感じますが、実は消費者と直接やり取りが出来るフリーマーケットで得たことを、ECサイトに転換していくことができるというのは非常に興味深いということができます。発想の仕方によっては、どのようなことも転換して考えれば成功する可能性を秘めているということが出来ます。このような発想を持つ会社で働いてみることは、働く人にとっても良い刺激となるのではないでしょうか。