低価格で人気があるECサイトでも、アウターとなるとその価格帯は高めに推移することが多くなっています。ですが、GRLというレディースアパレルを取り扱うECサイトでは、アウターでも高値になりがちなコートでさえ、5,000円以下で購入できるアイテムが揃っています。これはGRLの運営を行っている株式会社Gioが目指す、9,999円以下全身コーディネイトが可能なECサイト作りというコンセプトを達成するための戦略ということのようです。
株式会社Gioでは、メインターゲットを絞り込み、そのターゲットに合わせた価格帯の商品のみを取り扱っています。株式会社GioのGRLのメインターゲットとなるのは10代~20代の女性で、この年代の女性特徴として、収入が少ないものの、流行のファッションには非常に敏感であるという点があります。つまり、高い服を購入することはなかなかできないけど、今流行っている服を着たいという希望を持っているということになります。株式会社Gioはこの点に着目し、たとえコートだとしても彼女たちが気軽に買える価格帯の商品をそろえ、GRLに行けば手が届く価格の商品があるということを定着させる努力をしています。メインターゲット層が欲しいものとしては、流行のものであること、そして自分がかわいく見えるものである事などの条件があります。この条件を満たすために株式会社Gioでは自社でデザインをしたオリジナルブランドの服を作り、さらに外部を通さずに販売することで低価格での販売ができるようにしています。
さらに株式会社Gioは自社デザインの服を人気モデルに着てもらい、その画像を提供することで、流行のデザインであることをユーザーに感じさせるという戦略もとっています。ユーザーは株式会社GioのGRLであれば買える価格帯の商品が並んでいるということを知っているため、気になった商品を気軽に購入する。という購買行動を起こしやすくなります。さらに、気軽に購入できるよう、あえて携帯電話やスマホで見ることを前提としたECサイト作りも行っています。これも株式会社Gioの戦略の一つになっているということです。コートでも、5,000円以下で購入できるアイテムを揃えているGRLというECサイトの運営は、このようなさまざまな株式会社Gioの戦略に基づいたものになっています。ヤングレディースファッションという流行りを追う商品を取り扱いながらも、しっかりと経営を成り立たせる仕組みがあるため、安定した経営が可能となっている会社ということができます。